はじめに
どーも不定期更新のガジェットぺろぺろです
今回は、数年前に購入したミニPC「BEELINK SE R5」をスペックアップしたので紹介します。
実は7月から新しい部署で新しい仕事を始めたのですが、結構サーバを触る仕事なんですよ。ただ、私はサーバのスキルがあまりない。。。特にWindows Serverは触ったことがない。
そこで、Hyper-VでWindows ServerとActive Directory(AD)を学ぶためのラボ環境構築することにしました〜
このブログの趣旨がガジェットのディープな紹介なのに、あまりディープな話題を提供できてなくてすみません。実はブログに書いてないだけで、結構ディープなことはしてるんですよ!!
このラボ構築はネタにちょうどいいので、紹介しようと思った次第です。
さて、ラボを構築するといっても、あまりお金はかけたくないですし、既存の機器は最大限に活用したい。しかし・・・私が今使ってるミニPC Beelink SE5では仮想マシンを複数動かすにはメモリとストレージがどうしても足りない…。
ということで、メモリの増設とSSDの追加を行いました。
今回はまだ途中段階ですが、
32GBのメモリを1枚だけ追加して動作確認をした状態をご紹介します。
最終的には64GBまで増設予定です。
BEELINK SE R5の紹介と課題
私が使っているのは、こちらのミニPCです。
ただし購入したのが数年前なので、現行機種とはCPUが微妙に違います。でも大体同じです。
Beelink SER5
Beelink Mini PC Ryzen 5 5500U、最大4.0GHz、Win11、SER5、高速冷却、16GB DDR4、500GB SSD、6C/12T、小型…
- CPU:AMD Ryzen 5 5560U(現行機種は5500U)
- 初期メモリ:16GB(8GB×2)
- ストレージ:500GB(M.2 SSD 空き容量160GB)
当時はYouTubeやWeb閲覧には十分なスペックでしたが、
Hyper-Vで仮想マシンを複数動かすにはメモリもストレージ容量も足りません。
構築したい構成と検討内容
ちょっとまだ私が仕事を初めて10日ぐらいしか経っていません。理解が及んでいない部分が多いかもですが、ざっくり以下のような感じを想定しています。
目的の整理
項目 | 考慮内容 |
---|---|
用途 | サーバの操作確認、ドメイン参加、Group Policy(GPO)やOUの練習、スクリプトの検証 |
クライアント数 | 3〜4台(仮想) |
外部公開 | 外部アクセス不要、VPN構築なし(今後検討) |
再構築可否 | 毎回消して再構築してもせず、恒久的な運用とする |
構成案
構成要素 | 内容 |
---|---|
ホストPC | 自宅ミニPC(Windows 11 Pro) |
仮想化 | Hyper-V |
ADサーバ | Windows Server 2022 評価版(仮想) |
クライアント | Windows 11 仮想マシン or 実PCをドメイン参加 |
コスト | なるべく抑える(既存機器活用) |
なぜこの構成案にしたか
構成案に関しては、下記のパターンを色々と検証したのですが、今回はコスパを理由に仮想環境で構築することにしました。
パターン1仮想化(この案を採用)
- ホストPC(既存の自作/ノートPC)
- 仮想化ソフト:Hyper-V(Windows 10/11 Pro以上) or VirtualBox(無料)
- ゲストOS:Windows Server 評価版(180日無料)
メリット | デメリット |
---|---|
安価で構築可能(既存PCにパーツ追加) | ホストPCにある程度の性能が必要 |
再構築が簡単 | 再起動などに時間がかかることも |
外部ネットワークと切り離してテスト可能 | 長期間使う場合はライセンス切れ問題あり |
パターン2物理PC:没にしました
- ホストPC(中古の小型PCを購入)
- クライアントPC(既存PC + 小型PCを追加購入)
- Windows Server 評価版をインストールしてAD構築
メリット | デメリット |
---|---|
実機での操作感を試せる | 電気代・スペースが追加で必要 |
常時稼働も可能 | 評価版は180日で切れる(再インストールで延命可) |
サーバとホストPC台数分の購入費用が必要 |
パターン3:Raspberry Pi + Samba AD(Linux):没にしました
- Raspberry Pi + Linux + Samba4(Active Directory互換モード)
- クライアントPCを追加購入
メリット | デメリット |
---|---|
省電力・小型で静音 | 完全なAD機能ではない(GPO等が制限される) |
常時稼働向け | Microsoft純正の操作感と異なる |
既存のラズパイを活用できるので費用が抑えられる |
仮想環境を構築するBeelink SER5のスペックを評価
さて、そんなこんなで、仮想環境で構築することを決定したのですが、構築するPCに一定の性能が必要になります。
まずは、Beelink SER5の性能を評価して、どこが足りないか現状分析してみました
構築する仮想マシンの割り当てを検討
素人考えですが、ざっくり以下の様な構成で構築を検討しています。
検証用途なら、正直クライアントは2台ぐらいで十分かもですが、OUを分けて色々と検証したいので、少し余裕をみてクライアントは4台構築したいと思います。
仮想マシン名 | 用途 | メモリ | vCPU | 備考 |
---|
VM1(DC) | AD/DNS(Windows Server) | 2~4GB | 2 | 常時起動 |
VM2〜5(ClientA〜D) | Windows 10/11 Proクライアント | 2~3GB ×4台 | 各2 | 同時起動 |
合計 | メモリ:10~16GB程度 | CPU:10コア前後(論理CPU) |
Beelink SER5(Ryzen 5 5560U / RAM 16GB)の評価
ざっくり評価をすると以下のような感じになります。
CPUは6コア12スレットなので、ギリギリ足りそう。ただ、メモリやストレージは圧倒的に足りないんですね。
ということで、今回はメモリとストレージを増量させることにしました〜
項目 | 内容 | 評価 |
---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 5560U(6コア12スレッド、最大4.0GHz) | ◎ 仮想化に十分対応可能(SLATあり) |
RAM | 16GB(うち12.9GB使用可能) | × VM2台までなら可能。今回は4台構築するので足りない |
ストレージ | 160/500GB m.2 nvme | × 速度はVM運用に最適。空き容量が160GBと少ないので追加必須 |
OS | Windows 11 Pro | ◯ ProなのでHyper-V使用可 |
グラフィック | Radeon内蔵(AD検証には影響なし) | ― 特に問題なし |
購入したパーツの紹介
メモリとストレージの増量が決定したので、早速注文しました

■ メモリ:Acer 32GB×1
メモリは最終的に64GBにします。
まずは試験的に1枚だけ購入しました(最終的にはもう1枚購入予定)。

32GBでしっかり動作するか不安でしたが、無事にBIOS&Windowsで認識されました。
聞いたことがない中華メーカーは怖いので却下。でも有名メーカのメモリは高額
探していたら、なんとAcerの正規版メモリを発見!!
有象無象の中華メーカーよりは信頼できて、かつ有名メーカより安いのでこれに決定!!
ただ、一気に投資するのは怖いので、まずは1枚だけ購入して試した次第です
AcerノートPC用メモリ PC4-25600(DDR4-3200) 32GB DDR4 DRAM SODIMM SD100-32GB-3200-2R8 正規販売代理店品
■ SSD:1TB SATA SSD
M.2スロットには500GBのSSDが搭載済みでしたが、空きSATAスロットを活用し、
SATA接続の1TB SSDを増設しました。

これにより、仮想ディスク(VHDX)やISOファイルも余裕を持って保存可能になります。
シリコンパワー SSD 1TB 3D NAND採用 SATA3 6Gb/s 2.5インチ 7mm PS4動作確認済 3年保証 A55シリーズ SP001…
増設作業の様子
分解は比較的簡単で、底面のネジを外せばメモリやSATAベイにアクセスできます。

🛠 作業ポイント
- 静電気対策として金属に触れてから作業開始

- ケースを開ける際は、リボンケーブルにご注意ください
SATAケースとマザボを繋いでいるので、このリボンケーブルが断線するとSATAスロットのSSDが使えなくなります

- SATA SSDはベイに取り付け


- メモリは8GBが2枚挿さっているので、これを2枚とも外します


メモリの左右の爪のロックを外すと、メモリが浮き上がります
左と

右の爪

爪のロックが外れると、下の画像のように浮き上がります

あとは、新しいメモリーを

差し込めば、完成!!

増設後に電源を入れると、Windows 11 Proが32GBメモリをしっかり認識していました。

ストレージに関しても問題なし!!
エクスプローラーには最初は表示されませんので、ディスクの管理でフォーマットすればOK(こんなマニアックなブログを見る人にフォーマットの操作説明は不要だと思うので割愛します)
今後の予定
今回の作業は「Hyper-Vラボ構築に向けた準備編(途中経過)」です。
この後、もう1枚の32GBメモリが届き次第、64GBの環境が完成します。
仮想マシンを複数台立てて、
AD環境の構築やGPOの動作確認、Windowsクライアントの参加テストなどを実施する予定です。
まとめ
まだ、構築ができていないので希望的観測も含みますが・・・
- BEELINK SE R5でもHyper-Vラボは作れる!はず!!
- メモリ増設とSATA SSD追加だけで快適な仮想環境が構築可能なはず!!
- 次回はHyper-Vでの仮想マシン作成とAD構築編を予定しています
ミニPCを有効活用して、
自宅で気軽にサーバー検証&学習環境を構築したい方の参考になればと思います。
今回は前編ということで、メモリが届き次第ラボを構築して、その様子をブログに紹介します。
成功を祈っててください!!
以上、簡単ですがBEELINK SE R5をスペックアップ!Hyper-V用にメモリ&SSDを増設して自宅ラボ構築計画【前編】でした〜
Beelink Mini PC Ryzen 5 5500U、最大4.0GHz、Win11、SER5、高速冷却、16GB DDR4、500GB SSD、6C/12T、小型…
AcerノートPC用メモリ PC4-25600(DDR4-3200) 32GB DDR4 DRAM SODIMM SD100-32GB-3200-2R8 正規販売代理店品
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