はじめに
どーも不定期更新のガジェットぺろぺろです
今日紹介するのはこちら!!
HT-03A
androidユーザーの先駆けでした
今現在、夜に出回ってるスマホは大きく分けて2つ。iphoneとandroid
そこで皆さんに質問です。日本で一番最初に発売されたandroid端末をご存知でしょうか?
それがこちら!!
HT-03A
実は、私はこの端末を発売日に購入して使用していました。しかも学生のときに。
つまり私は、日本人の中で最初期のandroidユーザーでした〜
部屋を掃除しているときに、ふとHT-03Aが出てきたので当時の思い出とか、簡単なレビューとか語りたいと思います。
スマートフォンの時代が来る!
かれこれ15年ぐらい前、いやもっと前か
実は私が初めてスマートフォン(っぽい)端末に触れたのが2007年
まだ、日本ではandroidはおろか、iphoneも発売されていない時期です
高校を卒業した私は2007年4月に家電量販店に正社員として入社しました
実は同じ高校から、某家電量販店に就職したのが3名(男2名、女1名)
私は体育会系の感じとか、ノルマとか、サービス残業とか、そういう企業風土が合わずにわずか半年の9月で退職してニートになりました。
そう、私は19歳の頃ニートだったのです!!
特に趣味もなく、全財産の20万円を細々と使いながら、家でゲームするか、ゲーセンでゲームをするか、ゲームショップへ行くか、家電量販店へ行くかしかない日々を悶々と過ごしていました。
ある時、ふと元職場の家電量販店へ買い物に行った時のこと・・・
同級生と雑談していると、ふと取り出したのがipod touch
あ、私も結婚するから、もうすぐ仕事辞めるんだ〜
相手は同じ職場の35歳の人でね、16歳歳上なんだけど・・・
あれ?
その手に持っている端末はいったい何??
あ、これは、先週発売されたipod touchだよ
音楽を聞けるだけじゃなくて、インターネットで調べ物したり、メールをしたり・・・
お客さんに聞かれて、分からないことがあったら、これで調べてるんだ
タッチパネルが凄いから、ちょっと触ってみて
タッチパネル??
ふ〜ん
当時はガラケー全盛期でしたからね。タッチパネルで操作に懐疑的でした。感圧式の端末(タッチペンで操作)もあったのですが、お世辞にも快適とは言えませんでしたしね。
しかし・・・
な、なんだこれは・・・!!
指で触ったら、画面がヌルヌル動いて、めっちゃ凄い!!
一度、触っただけで虜になってしまいました。それぐらいエポックメイキングな出来事でした。
まじでね、これは革命的なデバイスだと思いました。
アメリカでiphoneが発売されたのが2007年7月です。
その初代iphoneから電話とショートメッセージ機能を省いた端末として、ipod touchが2007年9月に発売されました。
そして、2007年11月、GoogleがAndroid OSを発表
徐々に、スマートフォンの足音が聞こえてきました。
そして、学生に
2007年にニートだった私ですが、このまま高卒で、中途採用で就職してもロクな就職先がないので、いっちょ専門学校か大学にでも行って再起をはかることにしました。
といっても、商業高校出身のわたしがセンター試験に歯が立つわけがありません。
営業や立ち仕事はこりごりで、御免被りたかったので、事務職や座ってする仕事につきたいと思っていました。漠然とIT系の仕事とかかっこいいなぁ・・・って思っていました。
また、商業高校だけれども、情報系の学科だったのでプログラミングの心得も多少あった私は、2008年4月に情報系の専門学校へ入学することにしました。
2008年にアルバイトをしながら学生生活を満喫していた私に、飛び込んだニュースが
iphoneが、日本でもソフトバンク独占で2008年7月に発売
ついに来たか・・・・
これからはスマートフォンの時代が来るに違いない
当時の私は、前述した高校の同級生に触発されて、ipod touchのユーザでした
ソフトバンクが羨ましくてしょうがなかったですね。私は諸事情あってNTTドコモからキャリアを変えることができなかったので、iphoneが欲しくてたまらなかったです。
そして、2ヶ月後の2008年10月にAndroid搭載のスマートフォンが世界で初めて発売されました(機種はHTC Dream)
これは、これからはスマートフォンの時代だと確信しましたよ。まじで。
androidを手に入れるも
2009年7月10日、遂に日本初となるAndroid端末HT-03AがNTTドコモから発売されました〜
首を長くして待ち望んだ私は朝一番に発売日に買いに行きましたよ
当時はiモード全盛期でしたから、周りからは冷ややかな目で見られました。また、ドコモショップの窓口の方も慣れていない(初めて)みたいで、
すみません。初めての続きばかりで、色々と問い合わせながらの手続きになるので、少々お時間を頂戴します
と、やたら事務手続きを待たされました。iモードじゃなくて、プロパイダをmoperaに切り替えたり、iモードのメールをandroidで使えるように設定を変えたりとか・・・なんかやたらと手続きが大変で、半日ぐらい掛かった記憶があります。
あれもできなくなるし、これもできなくなるし
めっちゃ不便になるけど大丈夫よね?
みたいな念を押されて、なんか文句を言いませんみたいな宣言書にサインをした記憶があります(記憶違いだったらすみません)
当時、android端末でiモードメールを一応使えるもののプッシュ通知ができないなど不便が多かったので、Gmailを使い始めました。
ちなみに、当時のメールが残ってたので、下に貼っておきます。
日本初のandroid端末を手にした私は、意気揚々と学校で
これから、iphoneやandroidなどのスマートフォンが覇権を握るに違いない!
と、力説したものの、同級生からは
android??なにそれ?
スマートフォン?
いやいや、タッチパネルなんて画面汚れるし、使いづらいだけでしょ
と、まぁこんな感じでバカにされましたね。
ちなみに、HT-03の肝心の使い心地は・・・
もっさりしてイマイチ
やっぱり、ipod touchに慣れてるとね・・・どうしてもね。
日本最初のAndroid端末の苦労話
日本最初のAndroid端末を手に入れた私でしたが、それはそれは苦労の連続でした。今にして思えばなぜあんなに苦労してまでAndroid端末を使ってたんだろうと思いますが、当時はそんな苦労を吹き飛ばすぐらいのワクワク感とか、未来とか、可能性を感じたんですよ
タスクキルは必須
最初期のAndroid端末ということもあってメモリが極小です。容量は、なんと192MB。
ちなみに、最新のiphoneなら8GB、最新のandroid端末なら16GBです。
HT-03Aはメモリが極小なのでタスクキルしないと端末がフリーズしたり、再起動します。また、CPUも貧弱なのでタスクキルしないと端末が熱くなってフリーズします
電池が持たない
最初期のAndroid端末なので、通信やタスク周りが最適化されていません。だから、バッテリーが持ちません。まじで半日ぐらいでバッテリーがゼロになる場合も。。。
ウィジェットをホーム画面に置いて、こまめに通信を切ったり、タスクキルしてバッググラウンドプロセスを制御したり、何かしら工夫が必要でした。ええ。
iモードメールを使うなら芋煮
当時はガラケー全盛期でした。だから、メールはキャリアメール(imodeとかEzWeb等)を使うのが当たり前。
かくいう私もAndroid端末でiモードメールを使うつもりでした。一応ドコモからAndroid向けのiモードアプリがリリースされていたのですが・・・クソ仕様過ぎて使い物になりませんでした。
当時、iモードメールをAndroidで使用するには「imode.net」というWEBメールサービスへの申し込みが必要でした。
ドコモの公式アプリは、アプリを開くたびにimode.netにアクセスしてメールを受信するシステムでした。つまりメールを受信したタイミングで通知されないので、メールが来たかどうか毎回アプリを開く必要がありました。
そのため、当時のAndroidユーザは芋煮を使ってた方が多いのでは??
芋煮は設定した時間ごとにimode.netにアクセスして受信メールを確認して、受信メールがあれば通知してくれる神アプリでした。(というかそれがメールとして普通の動作なんですけどね)
ちなみに、チェックする間隔も悩みもので、短くすればバッテリーが持たないし、長くすれば不便だし、ジレンマでした。
ちなみに、アプリを開くと当時のメールが残ってました。懐かし〜!!
ざっくり端末のレビュー
最初期のAndoid端末は物理キーが搭載された機種が多かったです。
iphoneは思い切っていきなりタッチパネルのみでしたが、Androidはいい意味でカオス
メーカーが自由に開発できるので、やはり従来の携帯電話からの移行を見据えて物理キーを搭載した機種が多かったです。また、当時のandoridはiphoneと比べてタッチパネルの感度がイマイチだったのも理由かも知れません
HT-03Aもご覧の通り、画面下に物理キーがたくさん並んでいます
個人的に、良かったのがトラックボール
画面の感度が悪い+画面が小さかったので、トラックボールがめっちゃ便利でした
細かいカーソル操作ができますし、何より片手操作できるので重宝してましたね
ちなみに、従来使ってたガラケーもポインティングデバイスを搭載した機種を選んでました。
NEC製端末に搭載されてたニューロポインターとか
シャープの光タッチクルーザーとか
本体の裏面はこんな感じ
裏面はフラットで、HTCとGoogleのロゴ入りです
カメラ部です。シングルカメラです。金属のヘアライン加工。ひんやりした質感
カメラの画質は後ほど紹介します
サイドは局面になっていて手に馴染む形状。石鹸的なラウンド形状で妙に手に馴染むんですよね。
炎上したバルミューダのスマホも、HT-03Aみたいに裏面はフラットにしつつ、サイドを手に馴染むようにカーブしておけば良かったのかも。
底面には充電とデータ通信用のMiniUSB端子があります。
実は本体のサイドには、SDカードスロットやSIMカードスロットがありません。では、どこにスロットがあるのかというと・・・
本体の裏面カバーがガバっと外れるので、ここからSIMスロット、SDカードスロットにアクセスします。当時のスマホは裏面カバーがガバっと外れる仕様が普通でした。
GalaxyもGalaxy S5ぐらいまでは、裏面がガバっと外れます。
赤く丸をしてるところが、SIMカードスロットとSDカードスロットです
バッテリー容量は1340mAh
めっちゃ少ない。これはバッテリーが持たないわけだ
本体の製造年月日は2009年6月です
重さは115g
まだ使えるか不安でしたが、充電しながらだと起動します
当時は、このアンドロイドのロゴを見てワクワクしたものです
当時はね、このロック画面にワクワクしたんですよ!!
もうね、こんな風に情報がたくさん表示されるのが今となっては当たり前ですけど
当時のガラケーはそんなことなかった(と記憶してます)からね、もうね未来の携帯電話が手に入ったぞ!!ってテンションが上りました。
ホーム画面です
ファームウェア1.6のandroidなんて、今はもう稼働してないですよね
おそらく今私が手に持ってるHT-03Aが日本で一番古いファームウェアで動いてるAndroid端末だと思います。
ちなみに、発売当初はファームウェアが1.5で、途中で1.6に上げた気がします
当時は、ファームウェアを上げて機能をアップデートするっていうのが画期的というか凄いと思いましたね。ガラケーではファームウェアを上げて機能向上とか聞いたことないですから。
カメラを使ってみる
ちなみに、カメラを使ってみました
320万画素のCMOSカメラ。オートフォーカス
2009年にスマホと考えたら意外と綺麗に写ってるでは・・・?
流石に細かい文字は潰れますけど、なかなかイケてる気がする
ちなみに、最新のiphone 16 proのカメラと比較するとこんな感じです。
ブラウザは・・・・?
試しにブラウザを使ってみました。
自宅のWi-Fiに繋いでGoogleで検索まではいけるのですが、検索HITしたWEBページが開けませんね
証明書のエラーがでました。
スクロールの感じとか、タッチパネルの感じの参考になればと思います
全体的に動作がもっさりしてますが、当時としてはこれでも凄かったんですよ。。。
最後に
いや〜めちゃくちゃ懐かしいですね
当時は日本初のAndroidってことでめちゃくちゃ苦労して、無理やり使ってた思い出が蘇ってきました。でも、その苦労が楽しかったりするんですよね
でも就職活動を始めてから不便なことが多かったのでガラケーに機種変更しました。
着信が10回に1回は電源が落ちて失敗したり、バッテリーがすぐ無くなったり社会人としては致命的でしたからね
覚えてる範囲で、私のガラケー(スマホ)遍歴です
P900i(2003年) → N902i(2005年) → SO703i(2007年) → SH906i(2008年) → HT-03A(2009年) → F-02A(2010年) → Galaxy S2(2011年) → AquosPhone si(2013年) → iphone 5s(2013年) → Xperia Z3(2014年) → Xperia Z5 compact(2015年) → iphone 7 (2016年) → iphone X (2017年) → iphone 12 pro(2020年) → iphone 14 pro(2022年) → iphone 16pro (2024年)
学生の頃から新しもの好きで、当時はいろいろな最新技術やガジェットが毎年のように発売されてワクワクした日々を思い出しました。
今はちょっと、スマホの進化は止まったというか、遅くなったかなーって印象です。
当ブログもガジェットブログといいつつも、やはり最初期の記事と比べると内容とか質でマニアックさが減りましたからね。そういう意味では、いろんな技術が一般層に落ちてきて当たり前になってきてるということでしょうか。
以上、簡単ですが日本で最初に発売されたHT-03Aの紹介でした〜
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