はじめに
どーも不定期更新のガジェットぺろぺろです
今日はとある資格試験に合格したお話と勉強方法などを紹介したいと思います。
今回合格したのは、LPIC3 305(Virtualization and Containerization)です
受験前のスペック
受験前の私のスペックを下記に列挙しておきます。受験の際の参考にしてみてください。
学歴とか
私の学歴はざっくり下記のとおりです。
地元商業高校->家電量販店->情報系専門学校
専門学校ではプログラミングの実技が中心にJava、C言語、PHP、VB、C#などを学習。HTMLやjava script、PHPなどを使って簡単なWEBページも作成経験があります。また、試験対策としてコンピュータ概論や情報系の基礎知識を学習。学校でLinuxは全く触っていません。
要は偏差値は大したことないし、誰でも入れる専門学校を卒業した程度の人間です。特別頭が良いわけではありません。
業務経験
○通信ケーブルの施工・工事を4年
○社内システムの管理者を3年
○AIやIOT、ビッグデータを活用したシステム開発のPJリーダーを2.5年
○企業間取引の契約実務を1年
○SEという名の単純作業要員を2年ぐらい
業務でLinuxを触った経験はほぼなし。ただ、つい最近やっと業務で少しLinuxを触りました。といっても検証用のサーバを手順書通りに構築するだけなので大したスキルは必要ありません。でも、トラブルシューティングで少しLPICの知識が役立ちました。
保有資格
資格はトータル120個以上保有しているのですが、国家資格や情報系の資格だけ下記に列挙しておきます。
<国家資格>
○応用情報技術者試験
○情報セキュリティマネジメント
○基本情報技術者試験
○電気通信主任技術者(線路)
○第二種電気工事士
○2級電気通信工事施工管理技士補
<情報系>
○IOTシステム技術検定 上級
○IOTシステム技術検定 中級
○ビジネス統計スペシャリスト(エクセル分析スペシャリスト)
○.com Master ADVANCE★★
○Python3 エンジニア認定データ分析試験
○Python3 エンジニア認定基礎試験
○PythonZen&PEP8 検定試験
◯LPIC-2
○LPIC-1
○Deep Learning for GENERAL 2021#1
○情報セキュリティ管理士
○情報通信エンジニア(ビジネス)
○C言語プログラミング能力検定 2級
○JAVAプログラミング能力検定3級
○ACCESSビジネスデータベース検定3級
○etc
下位資格であるLPIC-1は昨年秋に合格しました。その模様は以前記事にしてますので、気になる方は参考に御覧ください
また、LPIC-2は今年8月に合格しています。下記に紹介していますので気になる方は参考にどうぞ
受験したきっかけ・理由
私が所属している会社、部署ではLinuxやサーバ系の有スキル者が少なく、会社全体でも有スキル者が限られているため重宝されるのでは・・・と思って受験することにしました。
特に今年から仮想基盤を構築・更改する案件に携わっているので、Virtualization and Containerizationで取り扱う仮想化の範囲は業務で役立ちそうだなと思いました。
私が今任されているのは、検証用のLinuxSVをいくつか立てて、特殊なブラウザの動作検証とか、クライアント配布方法の検証です。検証用のSVはEsxiに構築したので、そういう意味では少し試験範囲に掠ってるかなって感じですね。
教材
LPIC305-300は2022年に開始された新しい試験なので、完全に対応した参考書や問題集は存在しません(本記事執筆:2023年11月3日時点)
なので、LPIC305-300の試験勉強をするにあたって一番苦労するのは教材探しかなぁ・・・って思います。
黒本
私が一番利用した教材は通称黒本
黒本はLPIC-3を受験する人の必須のバイブル。定番中の定番の参考書。解説が丁寧で内容が充実、章末問題や総まとめ問題が役に立ちます。
LPIC305は「LPIC304」が「305」と「306」の2つに分かれてできた試験です。
なので、LPIC304と出題範囲が4割ぐらい被っています。仮想化の範囲は、概ねこちらの参考書から学習させて頂きました。
徹底攻略 LPIC Level3 304 教科書+問題集[Version 2.0]対応 単行本(ソフトカバー) – 2016/4/28
私は電子書籍で買いました。本当は紙が良かったんだけれど、資格を130個も持ってるので自宅の本棚のスペースがありません。泣く泣く電子書籍で買いました。
DockerとKubernetesの基本の基本
305試験で一番重みが大きい(出題数が多い)のは、Docker
なんと9/60も出題されます。
Dockerについては、304には試験範囲外。305から試験範囲に含まれました。
よって、個別に対策が必要だと思い以下の参考書で仕組みや使い方を学習することに。
Docker以外にKubernetesの仕組みが分かるのもちょうどいい
仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん 単行本(ソフトカバー) – 2021/2/1
下記の参考書もおすすめらしいですが、私は購入していません。
さわって学ぶクラウドインフラ docker基礎からのコンテナ構築 単行本 – 2020/6/11
公式YoutubeチャンネルとXアカウント
実はLPI公式のYouTuberチャンネルがあるんですが、視聴必須です。
出題範囲や出題イメージ、レベル感を掴むことができます。
また、LPI公式のXアカウントもチェック必須です。実は試験対策のウェビナーを不定期で開催しています。
私の場合は試験の直前に視聴したんですが、ウェビナーの内容は「ほとんど知ってる」&「理解ている」内容だったのであまり意味はなかったです。ただ、知ってる=勉強がうまくいっているということなので、自信にはなりました。
すくなくとも、ウェビナーを視聴して、講師の人が言っている内容がほぼ理解できるレベルまで勉強する必要があると思います。
無料Webinar開催!👀✨
— Linux Professional Institute (LPI) 日本支部 (@LPIConnectJA) November 2, 2023
11月25日(土)13:00~
LPIC-3(305仮想化とコンテナ化_Ver.3.0) 合格するための学習方法をプロの講師が徹底解説!~コンテナ仮想化編~🐧🌟
305試験に必要な学習方法と、コンテナの概念・Dockerについて詳しく解説していきます👀✨https://t.co/iLcqzf49op#IT資格 pic.twitter.com/R7eF7hZPtu
Ping-t
LPIC-1、LPIC-2を受験した際にもお世話になったWEBの問題演習サイトです。問題が膨大ですし、学習管理が細かい
LPIC305試験のコンテンツはないんですが・・・304の仮想化の範囲が305と4割ぐらい被っているので利用しました。解説が豊富、図示でわかりやすいのでおすすめです。
304のコンテンツは有料ですが、私は有料でもお金を支払ってよかったと思っています。
スクショはPing-t:https://ping-t.com/より引用
参考にしたサイト
受験に際して、参考にしたりお世話になったサイトです(リンクフリーと記載されているサイトのみ以下にリンクを張っております。
LPI公式サイト
公式サイトです。試験の出題範囲が掲載されているのでチェック必須です。
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/exam-305-objectives
合格体験談
非常に参考にさせて頂きました。体験談だけでなく学習した技術内容について概要を記載しているのはありがたかったです。初学者が概要を掴むのに参考になるかと思います。
https://terraconti.jp/lpic-305/
LXC
LXCは重みが6もあるのに、まじで情報が少ない。参考書も皆無だし、解説しているWEBサイトも少ない。以下のサイトが非常に参考になりました。(リンクフリーとは書いてないけど、リンク禁止とも書いてないので下記にリンクを張っておきます)
Kubernetes
Kubernetesはあまり深掘りする必要はないかもですが、以下のサイトが情報が充実しているかと思います。
https://www.tohoho-web.com/ex/kubernetes.html
スケジュール
おおよその学習スケジュールは以下のような感じです。
実際は9月の初旬から勉強を開始して、合格したのが11月1日です。
パワポで作ったものをスクショしたので見づらかったらすみません。
最初の1週間
最初の1週間は学習計画を立てることに集中しました。
まずは合格者の生の声を参考にしたいので、検索してHITした以下のサイトをいくつか参考にして学習計画を立てました。
また、片っ端から試験範囲に関係する情報をネットで集めてノートを作りました。
下記はノートの一部です。(著作権的にあれなので公開とか、配布はしません)
ちなみにノートは最終的にA4に両面印刷して、製本しました。
個人的に製本テープはニチバンの製本テープが好きです。私は35mmを買ったんですけど、A4で枚数が少ない場合は25mmで良かったかもです。テープと文字が被った範囲は自分でカットしたので汚くなってしまいました。25mmにしとけばよかったです
ニチバン 製本テープ 35mm×10m巻 BK-3516 空
2週目
2週目は黒本を中心に勉強しました。1週目でノートに書いた内容と微妙に違っていたり、なんやかんや、やっぱりプロと言うかちゃんと出版社から出ている参考書ってわかりやすいなと関心しました。欲しい情報がいい感じに簡潔にまとまってるんすよねー
ほぼ1週間で、仮想化の範囲を終わらせました。100Pぐらいなの1週間あれば楽勝ですね。
3週目
黒本の演習問題はほぼ完璧に解けるようになりました。ただ答えを暗記するのではなく、なぜ他の選択肢が間違いなのか・・・まで深く理解しました。
仮想化は業務に直結する内容なので勉強してて楽しかったです。
また、Ping-tの問題にも着手。初見で大凡6割ぐらいは解くことができました。
Dockerの実施演習にも手を付けました。
4週目
Dockerの基本的な操作、Docker composeなども触ってみました。
触った感想としては・・・
コンテナ仮想化めちゃくちゃ便利じゃね?
あとは総仕上げとして、ping-tと黒本の問題はほぼ100%解ける状態になりました。
試験本番
私は愛媛県松山市のテストセンターで受験しました。なんか人気のテストセンターかつキャパが少ないみたいで予約がなかなか取れないテストセンターです。
試験本番
LPIC202試験が一番難しく、逆にLPIC-3はそこまで難しくないと職場で聞いていたので気持ち的には余裕がありました。。また、しっかり学習したので8割ぐらいはいけるかな?って思っていました。
しかし、試験問題を解いてみると・・・難しすぎだろ。。。
全然分からん問題が多かったです。いや、分かっているんだけど問題の日本語が微妙で、「う〜ん・・・これってどういう意味なんだ?」って深読みしすぎてしまいました。
とりあえず、わからない問題は消去法で答えを導きました。特にKubernetesの問題は、原理を知っていれば「こんな動作ありえんやろ」って感じで答えを導きました。
合否はなんとも微妙だなぁ・・・・と思いつつ、えいやで試験終了ボタンを押してみると
550点で合格!!
試験が終わったあとは
試験が終わった後は肩の荷が下りて、開放感MAX
調子に乗って、合格祝いに焼肉を食べに行きました。
受験した感想
想定したより難易度が高いと思いました。旧LPIC304の範囲は楽勝。やはり新範囲となったコンテナ仮想化が難しかったですね。なんだろう、対応した参考書や問題集がないので、広く浅く情報を拾いながら勉強したので技術的な深掘りが足りなかったなと思いました。
逆に良かった点としては暗記に頼った勉強ができないので、必然的に根本的に技術的にどう動いているか理解しながら、コンテナ仮想化の勉強を腰を据えてできたことです。
そのため、初見の問題やよく分からない問に対しても「いや、そもそもKubernetesって理想の状態を保つために動作するんだから、こんな動きするわけ無いじゃん」って感じで消去法で答えを絞ることができました。
なお、各試験の難易度を比較すると以下のようになります
LPIC101 < LPIC201 << LPIC102 < LPIC202<<<LPIC305
ちなみに、いままで受験したLPICの試験点数は以下のとおりです
晴れて、LPIC-3 Virtualization and Containerizationの認定書(PDF)も頂いたの嬉しい!!
さて、各試験に合格した日を見てもらうと分かるのですが、試験の受験日が結構飛び飛びなんですよね。色々な試験を並行して受験しているので、LPICはスケジュールの合間に受験しています。やはり間隔が開くと忘れてしまう部分も多いので、できれば一気に取得するのをおすすめします。
次はLPIC-300に挑戦したいと思います。まだ、どの試験を受験するか、いつ受験するかは未定なのでじっくりと計画を練りたいと思います。
また、今回は合格体験に主眼をおいて記事を書きましたが、勉強した内容について詳しく解説するような記事もゆくゆくは書きたいっすね。
以上、簡単ですがLPIC305試験に合格したお話でした〜
徹底攻略 LPIC Level3 304 教科書+問題集[Version 2.0]対応 単行本(ソフトカバー) – 2016/4/28
仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん 単行本(ソフトカバー) – 2021/2/1
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